アルブレヒト・マイヤー

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ずっと始めたかった、このコーナー!人物紹介。第一弾です。

今までのいろいろな出会いから、私が学んだことを、私目線でつづってみたかったのです。あまりに感動した出来事は、もはや誰に伝えたか覚えてなくて、「この話、もうしたっけ?」と言いながら、何度も同じ人に同じ話をしてたりします。そんな迷惑な口を止めるべく、自分の記録用にも。

アルブレヒト・マイヤー。あまりに雲の上の存在、有名すぎて、敬称略で失礼いたします。

アルブレヒト・マイヤー

音楽界では言わずと知れた、ベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者です。

3年くらい前になるのかな。コミッシェ・オペラ・ベルリンのシンフォニー定期演奏会のソリストとして、彼が来ました。(私はこのコミッシェ・オペラという歌劇場でアカデミー生をして以来、助っ人弾きとして、頻繁に弾かせていただいていました。)この時のプログラムは、弦楽器と通奏低音のためのオーボエコンチェルトを3曲ほど。

マイヤーのリハーサル

終わり方にとにかくこだわる人でした。リハーサルのほとんどは「終わり」についやしました。この徹底ぶりは初日からGPまですごかった。

最後3~4小節を何度か、いろんなパターンで試しました。例えば、最後の音に入る前で時間をたっぷりとる。または、もうちょっと前で、クライマックスを迎えておいて、流れるように終わる。強弱も色々試してみる。

それをいくつものパターンで試したら、もうちょっと戻ってコーダ(終結部)から最後までを、これを何度か。

先ほどの3~4小節の終わり部分に、うまく辻褄が合うように。最後たっぷり時間をとるなら、どこかで勢いをつけておく。とか、最後流れるように終わるなら、その少し前のクライマックスをどこで、どんな風にやっておくか。それを終結部全体でやったときに、変な流れにならないか。

何回かは、しっくりこないことがありました。 いわゆる変な流れ。 マイヤー氏でさえ首かしげて、「ごめん、もっかい、僕のために」と言って。もう一度違うパターンで試しました。

そんな風に入念なリハーサルはとにかく最後のみ。

最終的に、こうします。とは、決めませんでした。

いくつものパターンで、オーケストラがついて来てくれるのを見て、「何をやっても大丈夫ですね。本番楽しみですね」みたいな感じでGPも終わりました。

本番は、びっくりするくらい「自然」に、まるで何もやってないかの様に、終わってらっしゃいました。

 

大事なのは終わり方

特にバロック時代のゆっくりの楽章の終わり方って、難しいなと、自分の中でコンプレックスをこの時までもってました。終わり方って難しい。

でも、この世界的に有名なマイヤーさんでさえ、これだけの時間を費やす部分なのだから、自分にとって難しいのは、当たり前だな。と。ちょっと安心しました。と、同時に彼のリハーサルの仕方から、意外と論理的に、数学的に解決できる問題なんだなと。  わたしの問題点はつじつまがあってなかったことだった。

終わり方というのが、いかに重要か。この時得た、大きな学びでした。

 

ちなみに、終わり 以外はほとんど「練習」しませんでしたが、始まり方も10パーセントくらいの時間はつかい、何回かリハーサル・打ち合わせをしました。それ以外の中間部分は、毎回一度ふらっと通しただけでした。

 

音楽は静寂からはじまり、静寂に終わる。それは人生のようだ。とバレンボイム(指揮者、ピアニスト)が本で言ってました。

人生の始まりは、少し重要で、その後の間の人生はなるようになる。終わりだけは、こだわり 華麗に去りたい。

マイヤーの音楽はそんな感じでしょうか。

 

間の なるように、なる 部分はもちろん、溢れた才能と、音楽への愛情と鍛錬があるからこそ、なるようになるんですが・・😃

 

アルブレヒト・マイヤーと一緒に弾いた 件でした。

 

終わり方について熱く語ったので、どう締めればいいのか自分にプレッシャーがかかってきて、どう書くかもう少し考えようと、保存してたつもりが 昨日くらいに何故か「公開」になっていました。

まだまだですね。

引き続き精進いたします。

 

また書きます!

 

 

 

 

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