Special Chamber Concert vol.5 チケット売り出し11月10日！

バタバタと本日になってしまいましたが、今日からチケットが発売になります！

ごあいさつ

Special Chamber Concert、久しぶりの京都公演となります。熱い思いをまた書きすぎる傾向にありますので、情報に飛びたい方はスクロール下へどうぞ😂

私たちは、自粛期間以降オンライン配信の試みなど行なってきました。

　新たな環境に応じて挑戦することはもちろん素晴らしいことで、秘めた可能性に感動もしておりますが、結局のところ、改めて、音楽というものは、演奏者と聴く方が、作品を通して生きた空間を共有し、心を通わせるものであり、その空気が本来は共鳴するものでありたいと強く望むようになりました。感染症に伴い無観客での配信を試みてきましたが、受取手がいない空間はやはり虚しく、飛んだ音の行末が迷子になっている感じがするのも否めない・・そう感じています。

　たくさんの方に聴いていただけるのは素晴らしいことなのですが！

　さて、今回は、前半お馴染み植村太郎、朴梨恵、荒井結とシューベルトの弦楽三重奏を、私朴梨恵のヴィオラの師匠でもあるヴィオラ奏者山本由美子先生をお迎えし、京都ゆかりの若手アーティストとブラームスの弦楽六重奏曲第１番を演奏いたします。（初めて、ベートーヴェンを弾きません。ベートーヴェンイヤーなのに！！）
　

　私は京都という場所に育てていただきました。感染症になり数々の本番や音楽の機会を奪われましたが、真っ先に芸術家を支援しようと声をあげ対策を講じてくれたのは、国よりも京都が先でした。どれだけ沢山の方が勇気をもらえたのだろうと思います。また、感染症と共に、活動をする方達にむけての支援もたくさんあるのも、京都ならでは・・芸術するのに何が必要か、声を聞いてくださっている気がします。

　私ができることは、音楽を持って返すことができるだけです。たくさんの方がこのシリーズを応援してくださっているお陰で、まだ安心はできない世の中ですが、対策を練りながら企画を立ち上げることができました。

　ヴィオラのゲストには山本由美子先生をお呼びしました。関西で優秀なヴィオラ奏者がたくさんいるのは、山本由美子先生のお陰によるところが大きいのではないでしょうか。私も京芸時代に先生のもとで勉強し、優秀とは言い難かったですが、先生と勉強した時間や感覚は癒しの塊となっていたのが、後々ヴィオラを選ぶこととなった元と思っています。ヴィオラだけでなく、生きるということや、祈ること。様々な方向から教えてくださいました。　私のヴィオラのルーツの始まりは山本由美子先生です。今年ちょうど京芸を退官された先生。その節目に、ご一緒させていただける機会をいただけて、とても幸せです。

　さて、今回は京都ゆかりの若いゲストが二人！萩原安里紗さん（京都堀川音楽高校出身）と山内睦大さん（現在京都芸術大学大学院２年生）のお二方。どちらも私の母校です☺️　今回はチラシに書いていないシークレットコンセプトがあって・・・子弟関係です。山本由美子先生は私の師匠、萩原さんは東京芸大で植村の元で勉強し、山内さんは福井で荒井結さんのもとでチェロを習っています。

　今回この感染症で、大学生、大学を卒業したばかりの人たちが大きな被害を受けていると感じています。人前で弾く機会こそが成長させてくれ、まさに１０代後半から２０代はシャワーの様に浴びるとき・・と私は自分自身の経験から痛感しています。　

　このステージがもし、若い世代の発展の場所となるならと願いも込め、今回は初めて、京都ゆかりの研鑽中の若手奏者と共に、1日限りのステージを作り上げたいと思います。

まだ安心できない世の中ではありますが、昼公演も予定し感染症対策をとり余裕を持ったお席をご用意していますので、たくさんの方に聴いていただけたらと思います。　どうぞお楽しみに！　

朴梨恵