2019年6月15日(土)Special chamber concert いよいよあと10日!
昨日まで、弦楽四重奏、弦楽五重奏の合わせをみっちりいたしました!へとへとになるまで弾きました!
ベートーヴェンの弦楽四重奏作品127はこれまでも何度か弾きましたがまだ納得いかないことがたくさんあります。(シューベルトも然りですが、それはまた種類が違う。)それは、ベートーヴェンの作品の中で敢えて残された不自然さなのかと私個人は思いながら・・いかに理由付けして、どんな風に意見合わせて納得しながら弾くのか。弦楽四重奏はこれがまた4人で一つ一つパートを受け持ってるから、大変なんですね。それぞれよく見たら少し意味が違ったりする。突き詰め続けても疑問が出てくる哲学書みたいです。(哲学書をそんな深く読んだことはありませんが!『ものは言いよう』と、思うことがある。それみたいです)
弦楽四重奏で、特に内声を受け持っていると不自然な出来事と向き合わないといけないことがあって。自分で納得して弾くためには人にとやかく言われても納得できないことがあります(笑)!リハ中に見つけられないこともあるので、私はそんなときハノーファーの時室内楽を教えてくれてたオリヴァー先生が言ってたことを思い出したり、ネットで検索したりします。ほかのカルテットの人たち、どういう風に取り組んでたんだろうと思って検索すると、ベートーヴェン・弦楽四重奏で、沢山の言葉が、幸い日本語で出てくるもんです。これが、おもしろいんだけど、そういう言葉を書いてるのは、2nd奏者だったり、ヴィオラ奏者が語っていることが多い。やっぱり悩む分だけ、言葉紡ぎだすんだな~っと思います(笑)
▶ハノーファーのオリヴァー先生は今サントリーホールでベートーヴェン弦楽四重奏全曲真っただ中。彼は2nd奏者らしい、細かなところまで研究しつくした音楽論の持ち主。それが「論」だけでなく、音楽の純粋な魅力とちゃんと関わり合って共存してる。ルールだけを考えると嫌がられるもんですが、ルールを音楽の理由として見つけると大きな喜びになる。それを教えてくれた人でした。レッスンでは、例えば楽譜をもって和声を説明しながら、顔を真っ赤にさせる熱情をいつも見せてくれた。人間的にも素晴らしい人で、カルテットで起こるどんな問題も「分かる分かる。あるよあるよ。」とどうやら過去にはいろいろあったらしく(!)そんなときは~といつもアドバイスくれていました。(私も明後日クスカルテット作品127の公演はこっそり見に行こうと思っています!)このサントリーホール公演のインタビューはこちら。
▶カザルス弦楽四重奏団・ヴィオラ奏者ジョナサン・ブラウンのインタビュー。これすごい面白く、どこかほっとした記事です。やっぱりそうか~と納得できました。特にここ→
弦楽四重奏団は一致と不一致の試行錯誤を重ねる
シューベルトはそれとはまったく違って、自然の中の超自然を見つける。そんな感じの作業です。
2019年6月15日(土)14時30分開演
京都府民ホールアルティです。 14時開場となっていますが、若干早くに開場する見込みで、受付は13時30分ごろから開く予定です。
当日受付にてご精算の方も多いのでご迷惑をおかけするかもしれません。悪しからずご了承くださいませ。
どうぞ気を付けていらしてくださいませ!
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