Ensemble Amoibe石上真由子シリーズ

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前回の真由子さんへのインタビュー記事のあと、このプログラムやコンサートについてまた更新するつもりでそう宣言していたのですが、他の本番などもあり、それどころではありませんでした。(言い訳です。。)コンサート前に楽しみにしてくださった方がいらっしゃったら大変申し訳ありませんでした!

私にとって2018年最後の室内楽演奏会、またこのEnsemble Amoibeシリーズも今年最後という責任重大なコンサートだったのですが、今年最後を締めくくるに相応しく(と願う)、100人を超えるお客様が集まってくださり、またご好評賜り、わたしとしては刺激的でパワフルな勉強をさせて頂きました。

ヴァイオリニスト石上真由子、チェリスト諸岡拓見

このお二方とは初めてのアンサンブルでした。最初のリハーサルで音を出して、人見知り(人耳知り?)もそこそこに、同じものを目指す人だなと私は感じました。お二人の音楽の許容がすごく広かったんだと思います。二人とも留学をしたわけではないのに、私がヨーロッパで出会い弾いてきた子たちの感覚と、すごく似ていました。
音の方向性、どういう風にしたいというのを 音で表現するわけですが、二人のそれ、私には手に取るようによく分かりました。しっくりきた。元々音楽家としてのタイプは違うけれど、素晴らしい曲をカッコよく、豊かに作りたいという思いは同じで。溢れる3人の意見を様々に試して。リハーサルではその手段をどうするかを、軽く話し合った程度でした。

2人とも音楽高校 音楽大学を卒業してないんです。(こんな素晴らしい音楽家を前に、私のプロフィールは対照的に、~音大、~音楽大学院卒業、などばっかり。ことごとく音楽教育機関に頼って生きて来ていた(+_+))
そんな2人だからこそ、フレキシブルに貪欲に、色んな事を知りたいという思いをすごく感じました。お互いの思いついたアイディアをそれぞれ尊重してリハーサルが出来たのが気持ちよかったです。


彼ら、いい意味で、Outsider。これ、好きな言葉、好きな立場です(大好きな友人ヴィオリスト赤坂智子さんが 自分はいつもoutsiderなんだよとおっしゃる)。
音高とか音大というのは特殊な環境で、一般の大学と比べると人数も少なく、その上音楽を共に勉強することで、悩みや大変なことに共に取り組むので、とにかく濃い時間を過ごす。故に、昔からの信頼できる優秀な仲間がいれば、仕事もその知っている彼らと一緒に弾こうと、選びますよね。

私は音高 音大卒業ですが、ドイツで新たに勉強し始めた時、疎外感を感じました。ヨーロッパですでに環境を作っている子、育った子たちと一緒に弾くのは簡単なことではなかった。 だからこそ、一緒に弾きたい人と弾くには 努力と勇気と機会が必要でした。

真由子さんはまさに、その壁に立ち向かって(!?)いて。自分は音大を卒業していないから、仲間を作るのが本当に大変。だからこそ、自分で仲間を作るべく、室内楽を色んな人とやるようにしている。自分から仕事を作らないと、貰える仕事なんてない!と、強い意志と理念を持って活動していらっしゃいました。彼女のガッツとメンタリティは尊敬です。
想像していただけると思うのですが、音楽教育機関を卒業していないということは、音楽家である保証は音楽でしか説得できないわけです。(お二方とも過去にコンクール受賞されて、二足の草鞋をきちんと履いていらっしゃったことはわかりますが)。お二人ともその壁は優に乗り越え、音楽でものを語り

音楽家としてエネルギッシュに生きていて、すごくカッコ良かったです。


私も完全帰国し、東京に住んでまだ4ヶ月、ここでの環境はほとんど何もないに等しい。寂しさを感じることもありますが、ドイツでの経験よりは言葉が通じる! 勇気をもらいました。
Outsiderだからこそできることを 目指し実行していきたいです。

リハーサル、コンサート裏話

①トイレから帰ったら全く違うインスピレーション受けて帰ってきた真由子さん。
テンポもイメージも全く違うので弾き始めたもんだから、しばらく笑いこらえながら弾きましたが、やっぱり笑いが止まりませんでした。トイレで何があったのかと!! 音楽家は何からも刺激を受けるのです!^o^

②このシリーズを始めて、1年経ったそうです。チラシやプログラム、当日受付のお客様リストや、経費など計算の表。こっちがトイレです、ここにアンケート用紙をお入れくださいの紙も全てヴァイオリニスト真由子さん自身の手作り。その完璧ぶりにも驚きました! 当日の会場準備は自分達で。その準備はまるで学園祭のようで。それさえも楽しかったです。

③本番当日受付に立つのは真由子さん。 お客さんはビックリです。 今弾く人がここに私服で立っているのですから!

④故に本番開演時間ちょうどは 腹ごしらえ中。こちらの都合で5分押し。

⑤時間のあった私ですが、全く気付かず本番チャック全開で舞台に立っていました。左脇下がチャックになっているもの。ですが真由子さんがファッショナブルなお陰で 「そういうデザインかと思った」との声多数でした。 ほんまかいな!と思いましたが ほんまです。

⑥アンコールにギデオン クライン の第2楽章を再演した私たち。ため息と静寂のような締めくくり後に、ゆっくり、素晴らしい拍手をいただきました。その時アナウンスした真由子さんの言葉。
「私すごいポジティブなんです。今弾いたものが良いものやったら、すごい良かったね。って言っちゃうんです。今の、すごい良かったと思います」
自分で弾いて 舞台で自分で褒めてる奏者初めて出会いました!

以上、12月10日の思い出でした。しめくくりまで最高の思い出でした。

またこの3人で音楽を作りたい思いと、反省点をまた生かしたい思いと!すぐに弾けないかなとソワソワしています。
また近々の共演を楽しみにしていてください!

次回1月のEesemble Amoibe はこちらです♪ またもや気になるプログラムが並びます!

 

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