ヴァイオリニスト石上真由子さんと共演!公演情報2018年12月10日(月)
ヴァイオリニスト石上真由子さんと12月10日(月)に初めて京都で演奏いたします。
小さい頃からその才能の頭角を表し、音楽界ではにわかに有名な彼女でしたが、現在世界中、様々なところで大活躍。各地で彼女のヴァイオリンを聞くことができます。
私はこの夏初めて、彼女の主催するこのコンサートシリーズで演奏を聴き、その自由に放たれる音楽があまりに素敵で。すごくチャーミングで。一緒に弾いてほしいと猛烈にアタックしてやっと今回実現いたしました♪ 明後日からリハーサルが始まりますが、ドキドキとワクワクしながら準備をしています。
さて。この話題の石上真由子さん。
経歴から 面白い。
( `ー´)ノ医師免許を持ちながら、ヴァイオリニストとして活動している。
( `ー´)ノそしてこのコンサートシリーズは地元京都で月一で開催してるらしい。(自主企画というのは、企画からホール予約、奏者の決定、チラシ作り、お客さん集め。全てを自分でやるということ) 私も自主企画を運営している身として、本当に大変なことと、身をもってわかります。
( `ー´)ノそしてそして!!昨日公表されたのですが、来年2019年より日本コロンビアよりCDを発売されます。かっこよすぎる彼女のお写真にも注目が集まります。 ▶詳細はこちらから
もう、いろいろ。聞きたいことだらけ~!!
彼女の色々を、知りたくて仕方がなかった私は インタビューをしてきました!
まずはこのコンサートについて。
朴 「毎月行ってらっしゃる自主企画。どう行った経緯でこのコンサートを始めようと思ったのか、是非教えてください。」
石上「ヨーロッパに行くと、音楽は日常生活の一部になっているんだなあといつも感じます。
日本では、コンサートに行くことがなんだか大層なイベントに感じられているような印象をしばしば受けますが、ヨーロッパではそれが、ちょっとオシャレして友達とランチを食べに出かける ぐらいの気軽さ。
特段音楽をやっていたわけではない人でも、天気の話をするように最近聴いた音楽の話をするし、この前このホールにどんなアーティストが来た とか この人の演奏は~だから好きだ とか、自分が聴いて素直に感じた感想を色々と聞かせてくれます。
勿論全ての人がそうというわけではないでしょうが、そういう人が日本よりも多い気がする、、というだけです。」
確かに私も、ヨーロッパは文化に触れるということ自体が人々に根付いているなと、感じていました。
石上「そして、ヨーロッパで演奏する時、聴き手がとても”積極的“だなあと感じます。ただ静かに物音を立てないように”受動的に”聴く のではなく、アーティストの演奏を自ら能動的に受け取りにいき、そしてそれを自分たちなりの方法で楽しんでいる。そんな印象を受けます。」
よくわかる。舞台で弾いていてお客さんから曲を教えてもらった経験が、わたしもあります。
石上「そして彼らはコンサートホールでの演奏会に足を運ぶだけではなく、ホームコンサートを開いたり、小さなサロンでコンサート&お茶会を企画したり、教会でコンサートしたり、、とにかくどこでもコンサートをするし、日常的に音楽を楽しむ、それが当たり前の文化になっています。
日本ではまだ、クラシック音楽ってハイブランドのファッションなんだなあって思います。
でもそれは、クラシック音楽のある生活に慣れていないから、、というだけだと思います。
アーティストは、なにもコンサートホールに閉じこもっていないといけないわけではないし、私たちの方から街に繰り出して、人々がクラシック音楽に出会えるチャンスをどんどん作って行けばいいんじゃないかと思います。
このままいくと、私たちは絶滅危惧種になってしまう(笑)
そうなる前に、クラシックを街に街路樹のごとく植え付けていけたら、、(笑)と思って、なんとか一ヶ月に一回頑張っています。」
こういう発想が、たまらなく面白い↑。街路樹を植える感覚で行ってたんですね。 絶滅危惧種を植え付けていく。最高の例えです!(^^)! その表現にとてもうれしくなり、とても笑っちゃいました。
石上「プログラムや共演者を考えるのも、会場を探すのも楽しい。
プログラムだって、有名な曲ばかり集めて必要以上に敷居を下げる必要はないと思います。
以前、クラシックに縁がなかった大学の友人をコンサートに誘ったら、演奏会後に クラシックってめちゃめちゃカッコイイやん!めちゃめちゃ楽しかった!と興奮したメッセージをくれたことがありました。
その時、私は別に有名な曲を弾いたわけでもなく、純粋に聴いたことのない曲を生で聴いて感動してくれたのです。
発信者が精一杯伝えようとしたら、きっとそれは伝わると思っています。
お客さんも自分も知らなかった曲にどんどん立ち向かって、みんなで一緒に芸術の文化を育んでいけたらいいなと思っています。」
夏にお客さんとしてお伺わせていただいた時に、純粋に興奮しました。お客さんもその経験から、毎月真由子ちゃんのコンサート、クラシック聴きに行くという一つの習慣となって、文化となってる気がいたしました。
クラシックがカッコいいと思ってもらえるのは、私もすごく嬉しいことですね。
石上「自分の性格上、じっくり考えて計画的に動くということはあまり得意ではないので、いま音楽の世界にどっぷり浸かっているのは、無鉄砲に無計画に衝動的に動いた結果、、というのが一番真実に近いですが、、笑」
そうだったんですね~!!常に貪欲に活動していることは、はたから見てても感じていましたが、まさに前だけを向いて走っているよう。
さて。この企画のみならず、沢山の優秀な音楽家と共演されている真由子ちゃん。
いろんな人に恋しているだろうけど、その中でも、、!最近恋したプレーヤーはどなたですか!?(根掘り葉掘り、聞きすぎる私のくせにも嫌な顔せず答えてくれる彼女)
石上「沢山いすぎるのですが、、
Dmitry Smirnov
私と同世代のロシア人ヴァイオリニスト。初めて出会ったのは5年前、スイスのコンクールでした。その後も何度か出会っていますが、最近また再会して、久々に演奏を聴きました。
固定観念にとらわれず、彼が感じたままの個性豊かな音楽を、色彩豊かに自由に、そして驚くほど自然に演奏している様をみて、なんて素敵なんだろう と思わず時が経つのを忘れました。
最近バロックも勉強していて、モダンとバロックの奏法をいい具合にミックスしたフレキシブルな演奏法が魅力的です。
人柄も、とっても素敵なんです。オープンで誰に対してもフレンドリー、何に対してもスーパーポジティブ!
そしてもうひとり。」
先月一緒に弾かれたこの方。
「井野邉大輔さん
22年程N響で副首席、首席代行を務められ、現在は大フィルや仙台フィルでソロ首席を務められているベテランヴィオリスト。
今年の春に、大フィルへお邪魔した際に彼の演奏を聴き、一目惚れならぬ一耳惚れしました。音色の美しさは勿論のこと、繊細に隅々までコントロールされている運弓やビブラート、自然で説得力のある音楽などなど。
ただ感覚で弾くだけではなく、この人は自分の身体をどう動かせばどんな音が出るかを全て分かっている人だ と思いました。感性だけで演奏することを悪いとは思わないけれど、感性を理論的に裏付けできるというのはすごいことだと思います。
また、自分の身体をコントロールする為の所謂”演奏技術”が井野邉さんの場合ギラギラしていなくて、さりげなく、とても美しく感じました。なんとなく言葉にしづらいのですが、、
あと、室内楽なんかをすると、共演者のことをよくみてられるなあと思います(笑)
そして話してみると、見かけによらず(?!)とっても気さくでジェントルマン」
この写真を見ても、すごく楽しそうな雰囲気が伝わってくる。。!先月行けなくて残念に思った方すごく多いのではないでしょうか!!そこのあなた。私もです。。!笑
でもどうやら、再企画の話もあるみたいなので、楽しみに待っておきましょう。。♡
12月10日月曜日は真由子シリーズコンサートへ
まずはまずは、12月10日月曜日、京都洛陽教会へ、おこしください!
この日は前半、アウシュビッツに収容された作曲家シリーズでお送りし、最後はベートヴェンで締めくくります。
コンサートの魅力、プログラムのことなどはまた次回!綴りたいと思います。
なかなかないプログラムです。是非、ご予定をお願いいたします♪
こんにちは
12/10行きました
初めてでしたがほんとに楽しかったです
クラシックにあんまり興味ないんですが、京大がやってる変人講座に石上さんが来られ、そのとき初めて石上さんを知りました。彼女が奏でた「雑音」がずっと聴いていたいような、すごくすてきに思えて、機会があればコンサートに行きたいと思っていたのでした
なので石上さんを聴きに行ったわけですが、初めてヴィオラの音がわかりました
正直ヴィオラってなんやねんと思ってたのですが(素人ですのでご容赦下さい)、あの音はヴィオラだったんだの発見があり、トリオの意味もわかりました
それで朴さんのサイトを探したわけです
朴さんのコンサートにも行ってみたいですヴィオラのことも知りたいです
これからもがんばってください