追悼

俳優の三浦春馬さんが亡くなられる、ショックな事件がありました。事件後4日経った今も、心のどこかしらでこの事件について、彼が亡くならなければいけなかった背景について、思っています。 

私はあまりテレビを見ることがありませんが、邦画作品は、(何故か例え悲しい結末の映画でも)生きることへの爽快な気分を味合わせてくれ、大きな気分転換になるので、特にヨーロッパへ移動する飛行機ではよく見ていました。三浦さんは選ぶ映画に度々出演されていました。どんな映画でも違和感のない存在価値を発揮されていました。

三浦春馬さんの、ご冥福を心よりお祈りします。

私がここで書くのは、今ただただ想うことです。この悲しみと同調すると自分の中も浄化したいなぁと思い・・

自粛期間で考えていたこともあり、丁度気持ちの整理をしている矢先にこの事件がありました。今、書いて出しておく時なのかもしれないと、思いました。

 

 完璧主義

みなさんは自分で自分を認める方法はご存知でしょうか。

私には、完璧主義の一面がありました。  

誤解のないように言うと、完璧主義と、完璧は違います。 私は完璧に出来ることが、本当にありません。

普段の家事生活の話でもそうです。身だしなみに関してもそうかもしれない。趣味の世界でもあると思います。音楽の中でもそうです。

 完璧主義だからと言って、完璧に出来るわけではない。

じゃぁこの主義って何なんだと言うと、問題は『欠けたものに対する非難』なんです。困った主義ちゃんです。

 もっと綺麗にできたら良いのに、と望みが出てきたとして、どうしても想像するほどには綺麗にはならい・・そこに葛藤が生まれます。怒りも生まれることがある。

 学生・今より若い頃は、このことで仲間に大変迷惑をかけたと思う。(読んでる人がいたら、ごめんなさい、あの時は)

 他人を傷つけることは、よくないことだという理性はあります。

 欠けたものに対する非難は、結局のところ自分へ自分へと、向かっていきます。

完璧主義というものは、どうしても悪い面ばかり見つけて傷をえぐる思想を続けてしまい、時に自己嫌悪に陥ります。

 他人から褒められても、そのことに少し喜ぶ瞬間があるものの(私は完璧主義の他にも、色々な面があるので調子に乗ることもあると思う)、でも、後々長いこと残る言葉は傷となる部分ばかり。 

 何より、自分で見つけることができるものはミスや間違いなどの欠けている点が、真っ先に最優先事項として脳内に並びます。

 これは自分を大いに苦しめます。完璧だったら良いのに、、困った主義ちゃんです。

自己嫌悪

 自己嫌悪ってどれほどの人が苦しむものでしょうか。

自己嫌悪という名の溝にはまると、本当に大変です。身から出た錆と思うような事柄は、どのように理解すれば良いかわからず、溝はどんどん深くなります。

 これが溝だと気付いたらまだ良い方です。

自分という人間が生きていること自体疑問に思ったり、もしかしたら生きていない方が、周りが幸せなんじゃないか・・

と、思う領域まで連れて行かれます。

 自己嫌悪さんは希望を奪っていきます。

 自己嫌悪さんと未来を見ることはできません。

 自己嫌悪さんは励ましの言葉をあまり聞くことができません。

自己嫌悪さんは驚異のパワーの持ち主です。 

 そして、自己嫌悪さんは、何より強い吸引力で死に追い込むことができてしまう。

 

 そんな時、ギリギリ、自分は誰かのために、最悪のところ、息だけしているような状態でも、良いのかもしれない。と、立ち止まり、何とか悩みを越えようとするところで、結局生きるためにもがき始める・・のではないでしょうか。

 慈しみの心、かなぁ。

giveを考えてみるんです。

瞑想

 溝から抜け出せない、そんな時は、マインド・フルネス!とか瞑想!とか囁かれる今日この頃です。 

 私もそれが、一番良い方法だと思う。

 自分の悩みの根源を探して、その根源からさらになぜその悩みが生まれたことを知ろうとする。そうすると、一生後悔するような事柄とかその悩みが発生した意味、などの点と点が、大きな宇宙空間の中で線となって、繋がってくる。この世の善悪を超えたところで理解するようにする・・

youtubeでも色んなアドバイスがありますし、色んな著書があります。私からは以下の一冊を。

瞑想の妙宝』佐藤美知子著 

 こちら7年以上前から家の本棚に並んでいたものだったのですが、実際に手に取り読んだのは最近です。夫が主宰するヴァイオリン合宿で、メンタルについて考えてくれたり体の動かし方を教えてくれる長谷川智先生の師匠である方の本。私は実際、この著者である故・佐藤先生にお会いしたことはなく、今までも遠い存在なのかもしれないと漠然と思っていたのですが、悩みがあった時に一気に読みました。
 溝からは、抜け出せるきっかけになるかもしれません。
 知り合いの方の本だから紹介・・というのでは正直になく、多くのかたが救われるきっかけとなる言葉が並んでいると、思っています。

最後に

世の中で起こる事柄は、自分以外のところで起こる話ではなく、自分の身の回りのことにも十分に当てはまること。

 きっとこの事件は、多くの人にとって、特に若者にとってショックだったものに違いない。

色々な思想を生むだろうと思う。

このメッセージが私に残すことは何なのかと考えたら、私は自分のことと同じように思い、弔うことでした。自分の軌跡も弔うよう、辿りました。

 

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コメント2件

  • 中野信也 より:

    心て自分自身で見つめたり 時にほぐしたり いろんなことをして成長するものなのでしょうね。完璧な人はいないけど目指していくのはいいことだと思います、大切なのは否定しないことなのかも 自分も他人も。今あるのが素晴らしい
    でも もっと良くなれば さらにいいなそしてそれを笑いながら歩める心のゆとり大切なのかも

    • pakurie.viola より:

      コメント、ご配慮ありがとうございます。完璧っていう定義も自分で決めるものですよね。心のゆとり、いつでも持てるように精進したいものです。ありがとうございます。

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